最近の研究によると、炎症が心の健康に大きく影響することが明らかになっています☝️
長期間の炎症はアルツハイマー病などの神経変性疾患や、不安障害などの精神疾患を引き起こす可能性があります
多くの研究で、不安障害を持つ人々の炎症の発症率が高いことが明らかになっていますが、不安が炎症を引き起こすのか、炎症が不安を引き起こすのかはまだ完全には分かっていません
現在の知識では、この関係は相互的であると考えられています
動物実験では、人工的に炎症を引き起こされたマウスが、抑うつ状態や不安行動を示しました
これを抗炎症性サイトカインで治療するとこうした行動が消失することとが確認されています
抗炎症生サイトカインは、炎症を抑制するために体内で生成されるタンパク質で、炎症を引き起こすサイトカインとは逆に免疫反応を抑える働きをします
また、ヒトを対象とした研究でも、病気による炎症が気分の変化を引き起こし、うつ病や不安につながることが示されています
慢性的なストレスは炎症の主な原因のひとつです
ネガティブな感情は傷の治りを遅らせ、炎症が長引くリスクを高めます。また、精神的な問題は、炎症性サイトカインの増加にも関連しています
つまり、不安な状態は、体内の炎症を引き起こしたり悪化させたりする可能性があるということです
炎症が不安を悪化、あるいは、不安が炎症を悪化させる正確なメカニズムはまだ解明されていません
しかし将来的には、炎症を軽減することで不安障害や他の精神疾患を治療する方法が開発されるかもしれません
一部の研究者は、「SSRI」の抗炎症作用が、不安に対する効果の一因であると考えています
SSRIは、脳内のセロトニンの量を増やし、気分を安定させる抗うつ薬です
精神疾患の治療を目的としない抗炎症薬も効果をもたらすことがあります
2020年の研究では、がん患者に対して一般的な抗炎症薬であるアスピリンを調べたところ、定期的にアスピリンを服用していた患者は、不安障害やうつ病の発症率が低いことが分かりました
しかし、不安を抱えている人がすぐにアスピリンを服用すべきだというわけではありません
市販薬であっても、合併症や副作用のリスクがあります
例えば、アスピリンの常用は血液を流動化し、胃腸出血を引き起こす可能性があります
抗炎症薬を使った治療法の有効性と安全性を判断するには、さらなる研究が必要です
現時点で分かっているのは、慢性炎症の主な原因の一つが不健康な食事であり、炎症を軽減する最善の方法の一つが抗炎症食品を多く含む健康的な食事であるといことです!
Comentários